連携リハビリテーション施設のご案内

いつまでも自分の足で行きたいところへ

平素よりご利用頂きありがとうございます。
透析医療で大切なのは、しっかりと食事を取ること、特にタンパク質をしっかりと取ることと、日頃からの運動です。しかし、どなたでも年令に伴い食欲が落ち、運動が出来なくなってきますが、心がけ次第で体力は維持することが出来ます。

私たちの透析センターには送迎サービスもありますが、ほとんどの方は自宅を出て、バスや電車を選び、料金を支払い歩いていらっしゃいます。面倒くさいと思われるかもしれませんが、そうしたことが本当に脳によく、体力維持に役立ち認知症も防ぎます。運動も脳トレーニングも、以前から認知症予防に効果的と言われていますが、この2つを同時に行う(デュアルタスク)ことで、記憶を司る脳の海馬量を増やしながら前頭葉を効果的に鍛えることが出来ると国立長寿医療研究センターの土井剛彦研究員話しておられます。当院で拝見していて患者様が本当にしっかりされていると思うのは、通院が自然と脳にとって最も良いトレーニングであるデュアルタスクになっているためだと考えています。

ですが、体力が落ちて歩行がおぼつかなくなると、こうした日常でのリハビリテーションが行われなくなります。筋肉は20代をピークに年に1%ずつ減少しますが、健康な人でも寝たきり生活すると1日で0.5%、2日で1%減ってしまいます。これはちょうど、1歳年を取った位の筋肉減少するのです。しかし、無理に歩行を試みて転倒すれば骨折してしまうこともたびたびありました。安全に、効果的に体力をつけるリハビリテーションを行えるシステムが必要と思いながらこれまで実現できませんでした。

この度、私たちの笠間クリニックが入っている笠間クリニックビルに機能訓練型デイサービス、散歩道様が入ってくださいました、本格的な歩行などを含めた機能訓練リハビリテーションが出来るようになりました。3時間、専門家もついて指導を受けながら楽しく運動して頂けます。これまで毎週のように転倒され生傷が絶えなかった患者様が、開始してから転倒することがなくなりました。

また、足の血行が悪くなり下肢を切断する患者様がいらっしゃいますが、最も効果的な対策の一つが運動です。私たちは下肢の血行が悪い方には定期的な運動をおすすめし、皮膚潅流圧などを測定して改善する様子を確認してゆくことにしています。また、認知機能が良くなって、心が明るくなると予測しています。これらは、しっかり評価してその改善を患者様と共に喜んでゆきたいと思っています。

散歩道様は介護保険を使用する事業者様です。ご自宅にお迎えに行ってくださり、帰りも送り届けてくださいます。詳しいことは散歩道様のホームページでご確認下さい。また、リハビリテーションの体験希望などありましたら当院のスタッフ、もしくは柴田までおたずねください。この新しい取り組みが透析医療の限界を広げ、皆様がいつまでもご自分の足で好きな所へ歩いて行ける様になればこれ以上の喜びはありません。

機能訓練型デイサービス散歩道ホームページ

リハビリテーションを3ヶ月頑張りました

2014年8月12日 Part1

2014年8月12日 Part2

2014年11月6日 Part1

2014年11月6日 Part2